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第10回医鍼連帯研修(婦人科疾患)オンラインで開催

先日、オンラインで行われた第10回医鍼連帯研修に参加しました。
本来ならば、東京大学医学部付属病院で開催される予定でしたが、コロナの影響でオンラインでの開催となりました。
オンラインでの開催でしたが、講師の先生達は有名な方ばかりで、さらに実技の動画もしっかりと見る事ができ本当に勉強になりました。

今回は特に不妊症の方に対する鍼灸治療でのアプローチの方法を勉強しました。
年々不妊症の方は増加傾向にあります。
晩婚化の影響や、食生活の変化やストレス社会、生活様式の変化など原因は様々です。
また、不妊症と言うと女性の疾患と思われがちですが、男性が原因の場合も多いです。

不妊症の方が増えてきている今、不妊症に対する鍼灸治療も注目を集めています。
不妊治療中に鍼灸治療に期待できることとしては
・妊娠率の向上
・卵子・精子の質の向上
・ホルモンの分泌調整
・子宮内膜の厚さの改善
・血流の改善(子宮内・全身)
・不定愁訴の改善
・副作用の改善
・体調管理
・ストレス改善
などが挙げられます。

当院には、「まだ病院での治療を開始していない方」~「体外・顕微受精を行っている方」まで様々な段階の患者様が通院されています。
鍼灸治療は基本的にはどの段階の方でも治療の時期を問わず治療が可能です。
また、男性の方も治療を続けていくと精子の質の向上が期待できます。
ご夫婦で治療されるとより効果的です。
治療は男性の方は男性のスタッフ、女性の方は女性のスタッフが担当制で行いますので安心してご来院下さい。

鍼灸治療はまだまだマイナーな存在かもしれませが、もっとメジャーになり不妊で悩む方の選択肢の1つになれば嬉しいです。

※現在、当院では患者様が安心して治療を受けていただけるよう、新型コロナウイルスの感染症対策に力を入れています。
また、完全予約制であるため、患者様同士の接触をが最低限になるようにご予約をお取りしております。

秋田市 鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第8回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 消化器疾患

1/19(日)に第8回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は消化器疾患(特に過敏性腸症候群・便秘・下痢)について研修してきました。

今回の現代医学的な講義は北里大学東洋医学総合研究所 星野卓之先生に教えていただき、現代鍼灸の講義は東大病院の粕谷先生、中医学的な講義は東京医療専門学校の横田先生、経絡治療は相澤良先生に教えていただきました。

便通異常には、便秘と下痢があります。
下痢よりも便秘の方が多く、女性の便秘傾向は中学生では3割、高校生では4割、成人女性は5割以上ともいわれています。
女性にとって、便秘は肩こりと同様に厄介な症状のひとつです。
便秘には弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘があり多くは弛緩性便秘です。
しかし近年、痙攣性便秘や直腸性便秘が増加傾向で、痙攣性便秘は過敏性腸症候群(IBS)が代表です。
慢性便秘(弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘)は特に鍼灸治療の適応になります。

過敏性腸症候群はストレス病の1つとして理解されており、便通異常や腹痛などの症状が持続ますが、器質的な病変はみられません。
また、症状により様々な型に分類されます。
男性は下痢型が多く、女性は便秘型が多いです。
さらに、こうした症状の他に自律神経症状(頭痛、頭重感、眩暈、動悸、頻尿、易疲労、四肢の冷感など)や精神症状(抑鬱感、不眠、焦燥感、意識低下)などを随伴することもあります。
現在のところ薬物療法が中心ですが、有効な治療法は確立されていません。

鍼灸治療は中枢神経経にも作用するため、腸の蠕動運動を促進・抑制する作用や、知覚過敏・閾値の低下を改善する効果もあるため便通異常に効果的です。
手足のツボや腹部、腰部のツボを使い治療していきます。

また消化器疾患の症状として、便通異常の他に、腹痛、食欲不振、胃痛、悪心、嘔吐などの様々な症状も身体の状態を見ながら、必要なツボを使い治療することで改善が期待出来ます。
また、消化器疾患で悩まれている方の多くは、自律神経症状(頭痛、頭重感、眩暈、動悸、頻尿、易疲労、四肢の冷感など)や精神症状(抑鬱感、不眠、焦燥感、意識低下)などを伴っていること事もあるので、鍼灸治療でそういった症状も一緒に治療してあげることでより効果が望めます。

新型コロナウイルスの影響で医鍼連帯研修は延期(来年の4月頃まで)となりました。

秋田市 鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第7回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 耳鳴り・難聴

12/15(日)に第7回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は耳鳴り・難聴の治療について研修してきました。
耳鳴り(みみなり、じめい)とは『外界からの正常な音刺激がないのに耳の中あるいは頭蓋のなかに音が感じられること』です。

耳鳴りは症状名で、原因・病態は多様。防音室で94%は耳鳴りを自覚しており、
平成25年国民健康調査では、耳鳴り症状を有する国民は381万人、このうち26万7千人が治療を受け、3万9千人が鍼灸施術所で治療を受けているそうです。

耳鳴りの原因は様々ありますが、
病院で検査をしても原因がはっきりしない耳鳴りは、イライラ・不安・ストレスなどからくる場合も多いそうです。
そういった耳鳴りには鍼灸治療も効果があります。
鍼やお灸で耳の周りや肩首周りのツボを使い、耳の聞こえをよくする筋を緩めて、血流を改善する事により耳鳴りを軽減していきます。

また、東洋医学では遥か昔から「腎と耳」は関係しているといわれていますが、最近の研究でも実際に耳と腎は関係があるという研究結果も出ているそうで、伝統医学である東洋医学の奥深さを改めて再認識いたしました。

秋田市 鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第6回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 頭痛

11/17(日)に第6回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は頭痛の治療について研修してきました。

頭痛には一次性の頭痛と二次性の頭痛があります。
一次性の頭痛は「緊張型頭痛」、「偏頭痛」、「群発頭痛」などがあります。
二次性の頭痛は例えば脳内出血や、くも膜下出血、外傷、緑内障など様々な他の要因により引き起こされるもので緊急性があるので病院での診察が必要になります。
二次性頭痛の鑑別ポイントは
・突然の発症
・徐々に悪化
・いつもと違う痛み
・中年以降で初発
・事故や外傷後
・悪性腫瘍や免疫疾患の既往
・意識障害、麻痺、痙攣、発熱、発疹、項部硬直などです。

次に鍼灸治療の適応になりやすい緊張型頭痛と片頭痛について説明します。
今回も東大病院のリハビリテーション部鍼灸部門の粕谷先生に頭痛に対する現代鍼灸を教えていただきました。
臨床上多いのは、緊張型頭痛と片頭痛です。
緊張性頭痛の特徴は
・頭痛全体の約半数を占める。
・中年以降に多い
・神経質、完璧主義の性格傾向
・睡眠障害、うつ、適応障害や様々な心身のストレスのほか、眼精疲労や肩こり、頸椎症、顎関節症なども要因となることが多い。
片頭痛の特徴は
・20~30代の女性に多い
・思春期または若年成人期の発症が多く、50歳以上(加齢)で軽減する傾向がある
・家族歴があることが多い(特に母親の既往)
・前兆のない片頭痛と前兆のある片頭痛がある。
※片頭痛の前兆:最も多いのが視覚症状で閃輝暗点が多く、ギザギザに走る光、チカチカする光、視覚に盲点ができる事もある。他にも感覚症状としてチクチク感、平衡感覚消失、四肢脱力などがあります。

頭痛に対する鍼灸治療は予防的な薬物療法と少なくとも同等の効果があるともいわれています。
筋緊張性頭痛に対する鍼灸治療では後頚部や肩甲上部や肩甲間部の筋群の過緊張を緩和することを目的に治療していきます。
片頭痛に対する鍼灸治療では発作期より寛解期における予防を目的に治療をし、発作期は薬剤との併用が望ましいといわれています。

また、今回も現代鍼灸の他にも頭痛に対する中医学的・経絡的な治療も学ばせていただきました。

緊張型頭痛や片頭痛でお悩みの方、なかなか症状が改善しない方は是非ご来院下さい。

秋田市 整骨院・鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第5回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 膝痛

10/20(日)に第5回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は膝痛のOA(変形性膝関節症)の治療について研修してきました。

変形性膝関節症とは50歳以上の膝の慢性痛ではまず第1に考えられ、そのうちの1/4は日常生活に障害があるといわれています。
軟骨の摩耗と代謝性の骨棘の増生が特徴的に見られます。
膝蓋上囊の液体貯留(膝に水がたまること)を伴うことも多いです。
治療は肥満者では減量。大腿四頭筋のトレーニング、薬物療法、鍼灸治療などがあります。

今回も東大病院で鍼灸治療を実際に行っている先生から膝に対する鍼灸治療の仕方を教えていただきました。
鍼灸治療のより骨の変形自体は変わりませんが、膝の痛みの原因になっている筋肉や膝に関連している筋肉を治療し、血流を改善することにより、痛みや可動域を改善させることが出来ます。
また、中医学的な膝の治療や運動鍼なども教えていただきました。

膝痛は特に自宅でのセルフケアが大事ということでした。
そのセルフケアの仕方も教わってきたので、膝の痛みで悩んでる方はぜひ!

秋田市 整骨院・鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第4回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 腰下肢痛

9/15(日)に第4回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は腰下肢痛の治療について研修してきました。

腰部脊柱管狭窄症についての鍼灸治療について特に勉強してきました。
腰部脊柱管狭窄症の症状としてみられる間欠性跛行は歩行や立位により脊柱管内をさらに狭くして神経根や馬尾神経を圧迫することと、神経内の血流障害により出現します。
脊柱管狭窄症にもタイプがあります。
・馬尾型:下肢、会陰部のしびれなどを異常感覚を主症状として多恨性障害呈を呈する。
・神経根型:下肢痛を主体とした単根性障害。
・混合型:両者の合併したもの。
このうち鍼灸治療が最も適応するのが、神経根型です。逆に馬尾型は保存療法では抵抗する例が多く手術を勧められることもあります。
脊柱管狭窄症に対する鍼灸治療は自覚症状や他覚的所見により判断した狭窄部位である椎間関節の刺鍼と障害されている末梢神経の神経刺激を行います。
また、脊柱管狭窄症の術後のしびれ残存に対する灸治療も教えてもらいました。
症状が緩和する効果もあるようです。
これからの治療にも生かしていきたいです!

秋田市 整骨院・鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第3回医鍼連帯研修(東京大学医学部付属病院)腰痛

7/21(日)に第3回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は腰痛についての治療について研修してきました。

今回は現代医学的、中医学的、経絡的治療に3つ分けて各分野の先生から腰痛に対する鍼灸治療の仕方を学んできました。

まず、腰痛になる原因は大きく分けて3つあります。
1、動かなすぎ・・・よい姿勢も悪い姿勢も同じ体勢を長時間保持していると全部悪い姿勢。
2、使いすぎ・・・負荷が大きい作業、負荷が小さくても繰り返しの作業。
3、硬すぎ・・・身体が硬いと腰に負担がかかる。

腰痛といっても原因が特定しきれない腰痛(非特異的腰痛)が85%を占めています。
非特異的腰痛は「また腰痛が起こるのでないか」という恐怖や不安から過度に腰をかばってしまう➔体を活発に動かさない➔脊椎や背筋の柔軟性が失われる➔腰痛が起こりやすくなったり、慢性化しやすい傾向にあります。

今回は原因となっている筋肉を特定し、ピンポイントで鍼治療でアプローチする方法や、痛いところから離れた遠隔のツボを使い腰痛を改善させる方法など、実際に東京大学病院のリハビリテーション科で行われている腰痛に対する鍼灸治療も教えていただきました。
これからの治療に生かしていきたいと思います!

秋田市 整骨院・鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

第2回医鍼連帯研修(東京大学医学部付属病院)

6/16(日)に第二回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は肩関節痛についての治療について研修してきました。
東大病院で実際に鍼治療で治療していた肩のスペシャリストの先生に教わりました。

今回は、肩の痛み、五十肩(凍結肩)の治療について研修してきました。
現代医学的なアプローチの仕方と東洋医学的なアプローチの仕方を教えていただきました。
痛みの原因となっている筋肉を見極めその筋肉対する治療や、中医学的な考えで遠隔のツボを使い治療をするやり方など今まで知らなかったやり方やツボの使い方などを教えていただきとても勉強になりました。

肩関節の痛みに対し鍼治療は有効です。しかし肩関節の痛みで悩んでいる方は慢性的な方が多く、治療も長ければ半年~1年近くかかる方もいらっしゃるそうです。
また、安静時の激しい痛みなどがある場合は鍼灸治療は適さないので病院で診察してもらってください。

今回は研修会の後に懇親会にも参加させていただきました。
全国各地の鍼灸に携わる先生方とお話しさせていただきとてもいい刺激になりました。
よりいっそういい治療ができるように頑張りたいと思います。

秋田市 整骨院・鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院

医鍼連帯研修(東京大学医学部付属病院)

4月21日に医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院であり行ってきました。これから2年間はこちらの研修会で勉強していきます。
医鍼研修会は診療所や病院などの医療機関で他職種の医療従事者と協働していくために必要な現代医学・西洋医学的知識・東洋医学的な様々な観点から治療していく知識を身につけていきます。

今回は首肩の治療について勉強してきました。
講師の先生は「ためしてガッテン」などに出演していた東大付属病院の柏谷大智先生から教えていただきました。
首肩といってもいろんな症状、筋肉があります。
今回、特に勉強したのが首の筋肉の最も深いところにある後頭下筋群の緊張を緩める治療を学びました。
後頭下筋群は目に直結している筋肉のため、長時間のデスクワークやスマホの使用による目の酷使や前傾姿勢などで緊張します。
この筋肉は深いところにあるため、マッサージなどではほぐすのが難しいです。
そのため、鍼灸での治療が効果的です。
深いところにあるので鍼は2~3センチほど刺入し、原因となっている筋肉に直接アプローチします。

なかなか首の症状が改善されない方は後頭下筋群が原因かもしれません。