第6回医鍼連帯研修(東京大学付属病院) 頭痛

11/17(日)に第6回医鍼連帯研修が東京大学医学部付属病院で行われ、参加してきました。
今回は頭痛の治療について研修してきました。

頭痛には一次性の頭痛と二次性の頭痛があります。
一次性の頭痛は「緊張型頭痛」、「偏頭痛」、「群発頭痛」などがあります。
二次性の頭痛は例えば脳内出血や、くも膜下出血、外傷、緑内障など様々な他の要因により引き起こされるもので緊急性があるので病院での診察が必要になります。
二次性頭痛の鑑別ポイントは
・突然の発症
・徐々に悪化
・いつもと違う痛み
・中年以降で初発
・事故や外傷後
・悪性腫瘍や免疫疾患の既往
・意識障害、麻痺、痙攣、発熱、発疹、項部硬直などです。

次に鍼灸治療の適応になりやすい緊張型頭痛と片頭痛について説明します。
今回も東大病院のリハビリテーション部鍼灸部門の粕谷先生に頭痛に対する現代鍼灸を教えていただきました。
臨床上多いのは、緊張型頭痛と片頭痛です。
緊張性頭痛の特徴は
・頭痛全体の約半数を占める。
・中年以降に多い
・神経質、完璧主義の性格傾向
・睡眠障害、うつ、適応障害や様々な心身のストレスのほか、眼精疲労や肩こり、頸椎症、顎関節症なども要因となることが多い。
片頭痛の特徴は
・20~30代の女性に多い
・思春期または若年成人期の発症が多く、50歳以上(加齢)で軽減する傾向がある
・家族歴があることが多い(特に母親の既往)
・前兆のない片頭痛と前兆のある片頭痛がある。
※片頭痛の前兆:最も多いのが視覚症状で閃輝暗点が多く、ギザギザに走る光、チカチカする光、視覚に盲点ができる事もある。他にも感覚症状としてチクチク感、平衡感覚消失、四肢脱力などがあります。

頭痛に対する鍼灸治療は予防的な薬物療法と少なくとも同等の効果があるともいわれています。
筋緊張性頭痛に対する鍼灸治療では後頚部や肩甲上部や肩甲間部の筋群の過緊張を緩和することを目的に治療していきます。
片頭痛に対する鍼灸治療では発作期より寛解期における予防を目的に治療をし、発作期は薬剤との併用が望ましいといわれています。

また、今回も現代鍼灸の他にも頭痛に対する中医学的・経絡的な治療も学ばせていただきました。

緊張型頭痛や片頭痛でお悩みの方、なかなか症状が改善しない方は是非ご来院下さい。

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