前回は「気」について書きましたが、今回は「血」の不足で生じるトラブルについて書いていきたいと思います。
東洋医学では「血」は「気」と並ぶ重要な基礎成分です。
その働きは全身に栄養を与えるだけでなく、人の精神活動も支えています。
特に女性は月経などで血液が不足しがちなので「血」に関する不調に陥りやすいです。
☆血の不足で生じるトラブル
①「血虚(けっきょ)」
血虚は血の不足、および血の機能の衰えた状態。
顔色や唇の色が薄くなったり、不眠や健忘など精神活動にも影響を及ぼします。
血虚の症状
・目の乾き、かすみ
・立ちくらみやめまい
・動悸
・月経不順
・冷え性など
②「血瘀(けつお)」
血瘀は血が停滞したり、巡りが悪くなる状態。
刺痛といわれる刺すような痛みや月経痛、神経痛などを生じることがあります。
血瘀の症状
・目の下のクマ、顔のくすみ
・月経痛
・便秘
・神経痛
③「血熱(血熱)」
血熱は血の中に熱がこもった状態。
血の循環不足で熱がこもった場合や味の濃い食事、辛い物の偏食場合にもおきる。
血熱の症状
・発熱
・鼻血
・口の渇き
・便秘
というように「血」のトラブルは体に様々な不調を及ぼします。
鍼灸治療で「血」ののバランスを整え、健康的な体を目指しましょう!
秋田市 鍼灸院・美容鍼 はな鍼灸整骨院
東洋医学では人の体を構成し、生命を維持する基本要素を「気」、「血」、「津液(しんえき)」といいます。
今回は「気」不足で生じるトラブルについて書きたいと思います。
そもそも東洋医学での「気」は生命活動の根幹をなすエネルギーで、全身に分布されています。
「病は気から」と言うように「気」の不足や変調は全身の不調に直結します。
☆「気」の不調で生じるトラブル
①「気虚」
気虚とは「気」の量が不足し、機能低下が生じている状態。新陳代謝が悪くなったり、臓腑のき働きが低下したりします。
気虚の症状
・自汗…普通にしていても汗が出てくる状態。
・倦怠感.
・食欲不振など
②「気滞」
気滞とは気の流れが滞っている状態。気が滞っている部分に疼痛や熱が生じたり、イライラや不眠など精神が不安定になったりします。
気滞の症状
・精神の抑鬱
・げっぷ、おなら
・張痛…気が腹部で停滞し、張って痛い状態。
③「気逆」
気逆とは気が逆流している状態。
気逆の症状
・イライラ感
・呼吸器の異常
・吐き気
というように「気」のトラブルは体に様々な不調を及ぼします。
鍼灸治療をすることによりこれらの不調は改善することが可能です。
「鍼」は特に「気」のトラブルに効果的です。
「鍼と灸」を使った治療で「気」の流れを整え不調を解消しましょう!!
9月の診療日・休診日です。
赤で囲ったところが休診日となります。
第2・4日曜日は午前中診察いたします。
9/19(土)は午前休診で14時~診療致します。
9/21(祝)は17時まで診療しております。
9/22(祝)は午前中診療しております。
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第4回は不妊症と鍼灸治療について書いていきます。
妊娠力を高めるために最も大事な事はストレスをため込まず、リラックスした状態で前向きな気持ちで日々を過ごす事です。
つまり副交感神経が優位になるような生活を送ることが大切です。
しかし、不妊治療をしてもなかなか結果が出ないと、どうしてもネガティブになったりホルモン剤の影響などで体調を崩したりとかなり心身共に負担がかかります。
常に妊娠のことで頭がいっぱいになり、だんだん追い詰められて精神的にもかなりつらい状態になっている方も少なくありません。
そんな時はまずは自分の体をいたわってあげましょう!
鍼灸治療は自律神経を整えるには最適です。
鍼灸治療をすることによりリラックス効果があります。
「痛い」、「熱い」といるイメージの方も多いかもしれませんが、当院の鍼灸治療は「痛みもほとんどなく、温かくて気持ちいい」治療をこころがけていますので、ほとんどの方が治療中リラックスした状態で治療を受けられています。眠ってしまう患者様もいらっしゃいます。
また、不妊で悩まれている方のほとんどは「冷え」があります。
お灸でじんわりと体を温め、血流を良くしし冷えの体質を改善していきます。
骨盤内の血流もアップするので子宮内膜もしっかりとした厚さに改善されたり、ホルモンバランスの乱れも改善が期待出来ます。
PMSや生理痛に悩まれている方にも鍼灸治療は効果があります。
以下は当院の不妊治療についてです。
治療は、お1人お1人の体質はすべて異なることを考慮した上で、東洋医学の特徴でありメリットであるオーダーメイドの治療を心がけさせていただいています。
治療のペースは理想は週2回程度ですが、鍼灸の効果が期待出来る限度は週1回の治療ペースになります。
治療期間の目安は個人差(年齢、体質、不妊の原因など)がありますが、鍼灸治療の効果がでる(妊娠する)には早くて3ヶ月後、通常ですと半年~1年位で効果がでる場合が多くなっています。
また、効果が出やすい方は比較的、治療初期の段階で肩こりが軽くなったり、便秘が改善されたり、疲れにくくなったりなどの諸症状がの改善がみられる方が多いです。
何かご不明な点、気になる点などございましたら遠慮なくお問い合わせ下さい。
第3回は食生活について書いていきます。
「食べる物は血となり骨となる重要な要素」
大切なのは分かっていてもなかなか3食バランスの取れた食事をとることはかなり難しいです。
なので、今回はなるべく取り入れやすい食生活の参考になる知識を書きたいと思います。
・体を温める食べ物、体を冷やす食べ物
「大切なことは旬の食材を食べる」ということです。
基本的に夏に旬の素材は体を冷やし、冬に旬の素材は体を温める作用があります。
夏に旬の食べ物を夏に食べるのはいいと思いますが、寒い冬に食べると体をさらに冷やす事につながりますからなるべく避けましょう。
食材すべてを体を温める物にする必要はありませんが例えば夏野菜を大量にとるのであれば、発汗作用のあるショウガをいれてスープにするなど工夫しましょう。
・温める食材例
野菜・・・カボチャ、ゴボウ、人参、大根、レンコン、ショウガなど
果物・・・リンゴ、プルーン、ブドウなど
飲み物・・・紅茶、赤ワイン、日本酒
その他・・・黒砂糖、味噌、香辛料など
・冷やす食材例
野菜・・・ナス、レタス、トマト、キュウリなど
果物・・・バナナ、マンゴー、スイカ、パイナップルなど
飲み物・・・コーヒー、牛乳、白ワインなど
その他・・・白砂糖、マヨネーズ、化学調味料など
☆朝昼晩の食事のポイントについて
・朝食
朝食は交感神経を活発にさせ、体全体にエネルギーを送るスイッチの様な役割をしてくれます。
なので朝食は血糖値を上げ、体温上昇を促してくれる和食がオススメです。
ご飯と味噌汁+1品(納豆や魚、卵、おひたしなど)
これだけでパン食より腹持ちもよくバランスよく栄養を摂取できます。
・昼食
昼食は外食が多くカロリー過多になりがちです。
できればお弁当を持参するか、少量を品数多く食べることを心がけましょう。
・夕食
夕食はできるだけ8時までに済ませるのが理想的です。
夜は副交感神経が働き、睡眠への準備を始める時間帯です。
寝る直前などに食べると摂取したエネルギーが消費されず肥満の原因になります。
・その他
食事はなるべくよく噛んで時間をかけてゆっくり食べましょう。
いろいろ書きましたが、毎日の食事に取り入れられそうな事があれば是非、参考にしてみて下さい。
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第2回目は妊娠しやすい身体になるための生活習慣について書いていきたいと思います。
まず、大事になるのは体を動かし、血行をよくしてホルモンバランスを整えることです。
現代の私たちの生活は便利になりすぎて、歩くことも減り、パソコンやスマホの普及により同じ姿勢で何時間も過ごすことが増えています。そのため私たちに体は慢性的な運動不足状態にあります。
さらに、流通や外食産業が発展し、季節問わず食べたいものがいつでも食べれることは肥満の一因にもなっています。
また、過剰なほどのエアコンで、体温のコントロール機能がおかしくなってしまうことも。。。
何もケアせず過ごしていると冷え性や肥満、ホルモン障害、睡眠障害など妊娠しづらい体にしてしまっているかもしれません。
日常の生活を改めて見つめ直し、妊娠しやすい体作りをしていきましょう!!
・冷え性を治そう!
妊娠に必要なホルモンは脳や卵巣から分泌され、血流に乗って体全体に運ばれます。
血流が悪いと、必要な場所に適量が行き届かなくなるため排卵障害や子宮内膜が厚くならないなどの不妊の原因につながる可能性があります。
まずは適度な運動を取り入れてみましょう。
10~30分程度のウォーキングでも十分効果を得られます。
・体の内も外も温かい状態に!
口から入れるものはなるべく温かい物にし、夏場の飲料水もなるべく常温を心がけて下さい。
入浴も半身浴がオススメです。
ぬるめのお湯に20~30分くらい腰からしたを浸かってみましょう。
さらに、手首・足首・首元を温めるのもオススメです。
素足は避けて、首元にストールを巻くなど体を冷やさないファッションを工夫してみましょう。
また体を締め付ける服装も血行不良の原因となるので気をつけましょう!
「体を冷えから遠ざける習慣」
・適度な運動
・早寝早起き
・規則正しい食事
・温かい食事をとる
・半身浴
・締め付けの強い服を着ない
次回は食生活についてもう少し詳しく書きたいと思います。
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今回は不妊症についていろいろな面から何回かに分けて書いていきたいと思います。
第1回はストレスについて書いていきます。
まず最も大事な事はストレスフリーな生活をすることです。
ストレスが多い状態が長く続くとホルモンバランスが崩れ、月経不順や胃潰瘍、不眠症など体に異常が出てきてしまいます。
できるだけ妊娠しやすい状態に体を整えるためにも、ストレスをうまく解消して心と体にあまり負担をかけないようにしたいものです。
しかし、現代社会においてストレスのない生活を送るのはかなり難しいです。
そのためストレスに強い心と体にするためにまずは基本的な生活習慣の見直しから始めましょう!
・できるだけ質の良い睡眠がとれるように心がける
・食生活は栄養やカロリーを考えた物にしてみる
・甘い物を食べ過ぎない
・疲れを残さないように身体をいたわる などなど。。。
一見当たり前のことのようですが、以外とできていない人が多いのです。
体調が整うと気持ちにも余裕ができてきて、ストレスをうまく発散できるようになってきます。
不妊治療中は、いつもよりナーバスになってしまいがちですが、そんな時はまずは自分をいたわることに目を向けて、心と体を安定させるようにしましょう!
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今回はこれからの時期に起こりやすい夏バテについて書きたいと思います。
☆東洋医学的な夏の過ごし方☆
夏は自然界で「火」のエネルギーが強くなる時期です。
暑いからと言って、冷房の効いた部屋にずっといて汗をかかないでいると体内の「気」が滞り、かえって夏バテを引き起こしたり、秋になってから不調が起りやすくなります。
夏こそ汗をしっかりかいて体内の熱を発散させましょう!!
☆夏バテに効くツボ☆
●湧泉
➔元気が湧いてくるツボ。足の裏にあり、指を曲げたときにできるくぼみ。
●足三里
➔胃腸の不調、足の疲れにGood!!膝の下から指4本分下にあるツボ。
まだまだ暑い日がつづきますが、暑さに負けずに頑張りましょう!!
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疲れとは病気の手前で、体が発するSOS(体の声)です。
なので、私たちがその「体の声」を軽視したり、聞き逃したりすると体に様々な不調が現れます。
それがひどくなった状態が「病気」です。
疲れにも種類があり、「交感神経」優位による疲れを感じやすい人と「副交感神経」優位による疲れを感じやすい人がいます。
交感神経は主に昼間に働き、「元気はつらつ」「やる気満々」の状態を作ります。
副交感神経は主に夕方~夜に働き「ゆったり気分」「のびのびリラックス」の状態を作り出します。
この二つの神経が通常は拮抗状態にあり、シーソーの様に交互に活発化して体に働きかけています。
ところが働き過ぎたり、リラックスし過ぎな生活を続けていると一方だけの神経が優位になり、様々な不調が現れます。
<交感神経優位な人の疲れの感覚>
いつもからだが疲れている。イライラしやすい。原因を周りのせいにして怒りやすい。夜眠れない。血圧が高め。血糖値が高い。
便秘がひどい。体温が低い。
<副交感神経優位な人の疲れの感覚>
すぐ疲れる。少し動くだけでも疲れる。やる気が起こらない。他人の目が気になる。小さな事が気になる。落ち込みやすい。朝起きるのが億劫。下痢をしやすい。体温が低い。
それでは疲れをためない習慣は?ということについても少し書きたいと思います。
仕事をされている方は毎日ほとんど同じような動きや体勢をとっている人が多いと思います。
そこで大切なのは「こまめにその姿勢と逆の動きをすること」です。
例えばディスクワークの多い人は立ち上がり腕をあげて肩の筋肉を緩めたり、立ち仕事が多い人は座ったり横になったりの姿勢をとることです。
また現代人はパソコンやスマホによって猫背になりやすくなっているので、「胸を広げる」という動作は非常に大切です。
猫背は肺の血流不足になりやすいので胸を広げる動作は意識的に行う事をオススメしています。
当院にも「疲れが取れずらい、疲れやすい」などを訴えて来院される方もいらっしゃいます。
そのような方に鍼灸治療を続けると、「朝、すっきり起きられる」「疲れにくくなった」「活発になった」「やる気がでてきた」などというお言葉おいただいております。
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8月の診療日・休診日です。
赤で囲ったところが休診日となります。
第2・4日曜日は午前中診察いたします。
お盆休みは8/10(月)~8/14(金)までとさせていただきます。
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