「気」のトラブル

東洋医学では人の体を構成し、生命を維持する基本要素を「気」、「血」、「津液(しんえき)」といいます。
今回は「気」不足で生じるトラブルについて書きたいと思います。

そもそも東洋医学での「気」は生命活動の根幹をなすエネルギーで、全身に分布されています。
「病は気から」と言うように「気」の不足や変調は全身の不調に直結します。

☆「気」の不調で生じるトラブル
①「気虚」
気虚とは「気」の量が不足し、機能低下が生じている状態。新陳代謝が悪くなったり、臓腑のき働きが低下したりします。
気虚の症状
・自汗…普通にしていても汗が出てくる状態。
・倦怠感.
・食欲不振など

②「気滞」
気滞とは気の流れが滞っている状態。気が滞っている部分に疼痛や熱が生じたり、イライラや不眠など精神が不安定になったりします。
気滞の症状
・精神の抑鬱
・げっぷ、おなら
・張痛…気が腹部で停滞し、張って痛い状態。

③「気逆」
気逆とは気が逆流している状態。
気逆の症状
・イライラ感
・呼吸器の異常
・吐き気

というように「気」のトラブルは体に様々な不調を及ぼします。
鍼灸治療をすることによりこれらの不調は改善することが可能です。
「鍼」は特に「気」のトラブルに効果的です。
「鍼と灸」を使った治療で「気」の流れを整え不調を解消しましょう!!