冬の養生法②

今日は、前回に引き続き冬の養生法について(風邪予防)について書いていきたいと思います。

冬は毎年風邪が流行する時期。
冬にかぜがはやるのは、空気が乾燥し、ウイルスが活性化するだけが原因ではありません。
本当は身体の方に要因があります。寒さや乾燥で身体の中の免疫の要である扁桃や腸の免疫組織が障害を受けやすいからです。

・口呼吸が風邪の原因!
☆鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3つの役割を持つ
鼻水は1日に約1ℓも分泌されています。そのうち約7割は、鼻を通る空気を加湿するのに利用されます。鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。しかし口呼吸では、これほど湿度を上げることができません。
また、鼻は、空気をきれいにする働きも持っています。
鼻毛や鼻粘膜に生えている微細な線毛や粘液層などにより鼻から入った空気は異物の多くが除去され、いわば空気清浄器から放出された空気のような状態になります。
そのため、鼻から入った空気は、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなるのです。
また、鼻から呼吸することで、空気が温められます。口呼吸では冷たいまま肺に届けられてしまいます。すると、肺の免疫力が低下するリスクにつながったり、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。
このように、鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3台を合わせた機能を持っています。だから、健康のためには鼻呼吸が重要なのです。

口呼吸では、鼻呼吸ほど異物を取り除けないほか、温度や湿度も高められません。
さらに口呼吸では口に中が乾燥するため、歯肉炎を起こしたり、虫歯になりやすいとも言われています。

☆お腹を温める
お腹は体の中心です。腸にはのど以上の免疫細胞があります。
免疫組織は体温より温度が高いことと、休養によって活性化します。
そのため、かぜの予防には大根などの温かい料理やネギ・ニンニク・ショウガなど(お腹から)体を温めるものをおすすめします。
最近では冬でもアイスなどを食べますが、お腹を冷やしてしまうため控えましょう。
また、寝冷えでお腹が冷えるとかぜを引きやすいです。子供が暑くて布団を蹴った時も、お腹だけは毛布をかけてあげましょう。
これからの時期、インフルエンザなどが流行してきますが、十分な睡眠をとりしっかりと養生し免疫力を上げて元気に冬を乗り切りましょう!

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